ゴフトグーイェ・タマッドンハー

留学生としてイランにやってきてから10年以上。イランの人々とのあれこれや、イランで見たこと考えたことなど。

 イランの大学院制度についておもしろいというか不思議だなあと感じるのが、合格者の半数からは学費を徴収し、半数からは徴収しないということです。

 基本的にイランの国立大学の昼間部は学費を取りません。誰でも無料で学ぶことができます。国立大学の夜間部、イスラーム自由大学と呼ばれる私立(?)大学、通信制大学パヤーメ・ヌールは学費がかかります。これは大学院でも同じです。
 つまり、本来なら無料で大学院で学ぶことができるはずの学生なのに、学費を徴収されている学生がいるのです。それもイランの物価から見たらかなりの金額です。

 どうしてそういうことが起こるかというと、学費を払わなくてはならない半数というのは「夜間部」の学生ということになっているからなのだそうです。
 あくまで「なっている」であって、本当に夜間大学院で学んでいるわけではありません。学費を集めるためにそういう措置を執っているだけなのです。「あなたは本来夜間部の学生だけど、夜間部のクラスが開講されていないから昼間部の授業に参加して良いよ」という形を取っているに過ぎません。

 一応、入試の成績順に上から半分を昼間部の学生に、残りの半分を夜間部の学生ということにしているそうですので、成績優秀者に対する奨学金というか授業料免除措置と思えば不思議ではないのかもしれません。何となく割り切れない感じがしてしまいます。

 この措置が始まったのが数年前で、それと同時にそれまで原則的(※)に無料だった外国人留学生からも学費を徴収するようになりました。これも色々な算定方法があるようなのですが、「それじゃあ日本と変わらないじゃん」と言いたくなるような金額が課せられているようです。そのため、一時期、外国人留学生の数がずいぶんと減ったそうです。
 私自身は、クラスメートがほとんどみんな奨学金をもらっている中、「日本人だから必要ない」という理由で奨学金がもらえませんでしたが、それでも学費無料という恩恵を被っていただけに、「留学生は来なくてもいい」と言わんばかりの措置を残念に思わずにいられないのでした。

(※) ペルシア語・ペルシア語文学科の学生と、ムスリム学生は原則として無料だったと聞いています。


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Author:さらさや通称サラ
留学生としてイランへやって来て12年目。
テヘラン大学で日本語講師として働き始めて3年目。
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